嫌いな君の気持ちが知りたい




 教室に入るとまた、静かになった。奥の席でレイカがニヤニヤしているのが見えた。
 絶対、何かやろうとしているのがわかった。マリはスマホをこちらに向けている。きっと、私のこと撮影してるのだろう。

『レイカ、えげつないな』
『もう、可哀想だけど、仕方ないか』
『ざまぁ』
 ざまぁ? 私はざまぁと心の中で言っていたタニグチサオリを睨んだ。するとタニグチは一瞬、驚いたような顔をしたあと、私から視線をそらした。

 自分の席の方を見ると、まだカノウは来ていなかった。