嫌いな君の気持ちが知りたい


「ねえ、エリイちゃん。自分がかわいいとでも思ってる?」
 レイカは続けてそう言ってきたけど、私は無視し続けることにした。膝に載せた右手の拳をぎゅっと強く握った。早く時間が流れるといい。つらいことは一過性なのは、心の声が聞こえるようになってから、学んだことだ。こんなのさっさと終わればいい。

『なんであんたみたいなヤツがカノウと付き合ってるんだよ。ふざけるな』
 バンッと乾いた音がした。レイカが思いっきり机の上を叩いた。

「調子のってるんじゃねーぞ。このブス」
 レイカがそう言ったあと一瞬、教室の中が静かになった。そのあと、すぐにまたザワザワと至るところで話す声が聞こえ始めた。
 レイカは笑みを浮かべたあと、ふっと鼻で笑った。そして私の前から立ち去った。