私は何事もなかったかのように振る舞うことにした。だから、レイカを無視して、バッグから教科書を取り出した。こんなことになったら、カノウが大変なことになる。
――というか、もうなっているのかもしれない。
「シカトかよ」
もう一度、レイカの声が聞こえた。
「ウケる。シカトしてもいいことないよ」と続けてチヅルの声が聞こえた。私は黙り続けた。
「土曜日、めっちゃイチャついてたね。見ててキモいくらい」とチヅルは続けてそう言った。
「マリも何か言ってあげなよ」
レイカはイライラしているような声でそう言った。
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