嫌いな君の気持ちが知りたい


 レイカの隣で同じように窓に寄りかかっているチヅルとレイカの前にある自分の席に座っているマリはうっすらと腐った笑みでこちらを見ていた。

 カノウはまだ来ていないようだ。
 私の席が見え、机の異変に気づくのは4ピースのパズルを組み上げるくらい簡単だった。私の机に大きな落書きができていた。遠くで見ると黒い球体に見えた落書きはハートだった。私は席に着いた。大きなハートの真ん中には消しゴムで消して作った線で「公然わいせつ」と書かれていた。

 クラスのみんなが私の反応を見ている視線を感じた。別にショックとかそういうのはない。ただ、バレちゃいけないことが簡単にバレてしまったような、そんな罪悪感がモヤモヤと胸の中に広がっていくを感じる。

「エリイちゃん。おはよう。デートは楽しかったですかー?」
 レイカの腐った声が聞こえた。