嫌いな君の気持ちが知りたい





 教室に入ると一気に視線を感じた。今日はいつも以上だ。そのあとすぐ、心の声が聞こえた。
 
『付き合ってるらしいよ』
『あ、来た来た。どうなるかな』
 
 私は数歩で教壇の前までたどり着き、左に曲がり中央にある私の席まで歩く。私はできるだけ下を向き、歩き続けた。
 
『カノウ獲ったら、それはそうなるよね』
『あー、レイカ、めっちゃこわっ。女の恨み半端ねぇ』

 なんで、知ってるの。私はその心の声を聞きながら、教室の中央にある自分の席へ向かっていると、ふと冷たくて鋭い視線を感じた。顔を上げ、右奥側を見るとレイカが腕組をして鋭い目でこちらを見ていた。窓に寄りかかっているレイカはいつもふてぶてしく下品に見えるけど、今日は特段、下品でイライラしているように見える。