「エリイが大人っぽい理由って、同じ年代の子たちよりも成熟しているからだと思うんだよね。だから、人とあまり話すこともしないし、人間関係を作ろうとしない」
急に脈略もなく始まったその話は、また人生観の話で、そんなことを一般的な最初のデートで話す人なんて、存在するんだと思った。こう言うのって、もっと、しょーもない話をするんじゃないの? フラペチーノ美味しかったね、とか。
「――だって、人と関わることは自分が傷つくことであることがわかっているから、自分を守るために極力、人間関係を築かない」
カノウはそう言ったあと、私の右手の平に被せるように左手を置いた。そして、私の手を繋いだ。



