嫌いな君の気持ちが知りたい



「エリイ! よかったーーー!」とカノウは右手を挙げて大きめな声で言った。私はどう反応すればいいのかわからず、そして、大声で、私のことを呼んできた所為で、何人かの視線と、イヤな心の声が聞こえてしまったから、手も上げずに、とりあえず、カノウが私の方に駆け寄ってくるのを待つことにした。

「エリイ!」とカノウは懲りた様子もなく、私の名前を呼んでいる。
「……ちょっと」
「え、どうしたん?」
「恥ずかしい」
 そう返すと、カノウはやっぱり、悪びれた様子すら見せずに、いいじゃん、デートっぽいでしょ? と茶化すように言ってきたら、私は少しだけ、イラっとした。