嫌いな君の気持ちが知りたい


 カノウの姿が見えた。遠くからでもカノウのすらっとしていて、自然な筋肉質な身体つきが異質さを放っていた。
 そういえば、前の席のとき、私のすぐ隣の席で1.5軍の女子が3人で集まっていた。そのときに「カノウって話さなきゃ残念じゃないのに」と話していたのを思い出した。

 そう、話さなきゃカノウは整っているから、きっとモテるはずだ。
 ――なのに、なんで私なんかとデートするんだろう。

 そんなこと、考えていたら、カノウと目があった。カノウがバスターミナルの方から、歩いてきているのが見えた。