いつも側にいてくれたね



私たちの班はタクシーを使って駅に向かい、駅で快速電車に乗り小樽までやってきた。

当初予定していた時刻の電車に乗れなかったから観光はそこそこにしてお土産を買うことを最優先にしたの。

この修学旅行中にお土産が買えるのは班別行動の今日だけなんだもん。

私たち4人はガラス細工が並んでいるお店に入り、それぞれがお土産を探した。

「ねね、綾乃。これかわいいね。中島くんとのお揃いに買ったら? 今なら中島くんに気付かれずに内緒で買えるよ」

私はかわいいウサギの形をしたキーホルダーを綾乃に差し出して、

「ね、綾乃はウサギみたいだし。そうだなぁ、中島くんはこっちのカエルが似てない?」

中島くんのことをカエルに似てるって言ったら綾乃が頬を膨らませて

「カエルなんてやめてよ。もっとかっこいいでしょ。せめてこっちのトカゲじゃない?」

いやいや、どっちもどっちだと思うよ綾乃。

中島くんに今朝告白されて付き合い出したばかりなのに、すっかり綾乃は中島くんのことを好きになってるね。

綾乃の嬉しそうな顔を見ていると私も幸せな気持ちになる。

綾乃は中島くんとお揃いのキーホルダーを買うみたいだから、私も遥生へのお土産を探さなきゃ。

私も遥生とお揃いになるものがいいな。

ガラス細工のお店の中を回りながらあれでもない、これでもないを繰り返して店内2周目。