「おぉ!150円だって!やっす!」



お祭りの〝りんご飴〟よりも安い値段。



でも.................................



「.....................っ、ひゃく、ごじゅう、」



私の記憶が正しければ、
そんな金額、私の財布には入っていない。



ゴクリと唾を飲み込んでから、
ほんの少し祈って、財布を確認してみると。



「..................ぅ、」



そこに入っていたのは、所持金、122円のみ。



せっかく、
〝りんご飴〟が食べれると言うのに.........っ。



もうすぐ、
〝りんご飴〟が食べられるという。



もの凄く変なタイミングで、
所持金、122円というのは、
もはや悲劇でしかない...........................っ。