美人な彼女にライバル登場、その時僕は……


合同合宿とはいえ、学校によって準備の仕方は様様、今日は最後の方に練習試合を組んでくれていた。

愛菜達はゴム引きと藁打ちを外でウォーミングアップをして室内に入ってきた。

K高が打ち終わると1年生が的の裏に回り2年生が放った矢を最後に回収してくる。

5人ずつ少しずらして決まった時間内に打たなければならない弓道は集中力がすごくいる。

4本打って後ろに下がった愛菜は自分の手を見た。

「愛菜」

理久斗くんが話しかけてくる。

男子の方を見るとK高が練習していた。

「親指擦れただろ」

「何でわかるの?」

「顔が……痛そうにしかめてた」

「はぁ、よく見てるね」

左手の親指を理久斗に見せる。

「出血はしてないみたいだね」

「うん、皮が剥けただけ、大丈夫よ、ありがとう」

「1度抜けてカットバンでも貼って保護布でもしておくといいよ」

「うん」