後ろの席の五十嵐くんと私の、2人だけの秘密


ほらほら、と促す五十嵐くんが、私の肩に手を置いて、ゆっくり横倒しにしてくる。

好きな人に、こんな風に促されて、断れるワケない。


その手に導かれるようにして、私は再びベッドに横になった。

五十嵐くんがこっちを向いて寝ているので、向かい合うようにして私も横向きになる。


『そう言えば、久保田先生は?』


『ん?あぁ、俺が来た時はいなかったけど?』


そんな話をしていたら、カーテンの向こうでパタパタと急ぎ足で保健室に入る足音と、またパタパタと外へ出ていく音がした。


『…忙しそうだな。』


『うん…。』


何気ない会話なのに、一緒の布団に入って横並びになって小声で話しているというこの状況で、ドキドキが止まらない。

すると、私の横で五十嵐くんが目を瞑ったまま、話をしてくれた。