*
*
「ん…」
お昼の素麺を食べて軽く昼寝をしたつもりが、がっつり夕方の七時まで寝てしまっていた。
居間に行くと今日もたくさんの夕飯が並んでいて、これまた美味しくてついつい食べすぎてしまった。
このままだと、おばあちゃんちにいる一ヶ月間で太ってしまいそうで怖い。
ウォーキングという名の夜の散歩として、おばあちゃんに一言言ってから外に出る。
夏だけど夜の風は少しだけひんやりとしていて、気持ちが良い。
昔の夢を久しぶりに見てしまったせいか無性に昴に会いたくなり、いるとは限らないのに展望台に自然と向かっていた。
少しドキドキしながら階段を上がる。
「…昴」
あの日と同じベンチに座り、夜空を眺めていた昴の名を呼ぶ。
昴は少し驚いた顔で振り向いてきて、同じように私の名前を呼んだ。
名前を呼んだら名前が返ってくる。そんな些細なことに、なぜか泣いてしまいそうになる。
昴は制服姿だった。きっと学校帰りにここに寄ったんだろう。
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「ん…」
お昼の素麺を食べて軽く昼寝をしたつもりが、がっつり夕方の七時まで寝てしまっていた。
居間に行くと今日もたくさんの夕飯が並んでいて、これまた美味しくてついつい食べすぎてしまった。
このままだと、おばあちゃんちにいる一ヶ月間で太ってしまいそうで怖い。
ウォーキングという名の夜の散歩として、おばあちゃんに一言言ってから外に出る。
夏だけど夜の風は少しだけひんやりとしていて、気持ちが良い。
昔の夢を久しぶりに見てしまったせいか無性に昴に会いたくなり、いるとは限らないのに展望台に自然と向かっていた。
少しドキドキしながら階段を上がる。
「…昴」
あの日と同じベンチに座り、夜空を眺めていた昴の名を呼ぶ。
昴は少し驚いた顔で振り向いてきて、同じように私の名前を呼んだ。
名前を呼んだら名前が返ってくる。そんな些細なことに、なぜか泣いてしまいそうになる。
昴は制服姿だった。きっと学校帰りにここに寄ったんだろう。