きっと下手になってるに違いないだろうが。苦笑しつつ、穏やかな口調で読み始める。はじめて、大切だと想える相手にこんな事をする自分に半ば驚きながら。
『魔女のお菓子屋』
――それは。誰も寄せつけない谷。
人がたくさんいる大国や辺境の町角。
生命あふれる緑の森。
錆びれた古城。
大きな月の船の上。
誰かが望めば、気ままな風のようにどこにでも現われる魔女がやっている、不思議なお菓子屋さん。
『魔女のお菓子屋』
――それは。誰も寄せつけない谷。
人がたくさんいる大国や辺境の町角。
生命あふれる緑の森。
錆びれた古城。
大きな月の船の上。
誰かが望めば、気ままな風のようにどこにでも現われる魔女がやっている、不思議なお菓子屋さん。



