悠が徹底的に調べるも、書き込みをしてくれたリホさんのバッグの行方は難航していた。

わたしは悠を信じて待つしかなかった。


でも、時間は待ってはくれない。

着実に、リミットである2月20日が迫っていた。


しかも最悪なことに、わたしは風邪を引き、熱を出してダウンしてしまうことに。

普段からちょっとやそっとの風邪じゃ熱なんて出さないのに、なんでこんなときに限って…。


「ニャ~…」


自分の部屋のベッドで寝込むわたしのところへ、マリンが心配そうにやってくる。

ベッドがきしんで目を覚ます。


「ああ…、マリン。大丈夫だよ、ありがとう」


わたしはマリンの頭をなでる。

ふと枕元のスマホを見ると、芹那ちゃんからの体調を気にかけてくれるメッセージがきていた。


もう3日も学校を休んでいる。