わたしが用があるスーパーの近くに、昔からあるカメラを取り扱っているお店がある。

もしかしたらそこへ行くのに、光井くんもこの辺りにいたって不思議じゃない。


「…やめろ!」


ほら、また光井くんの声だ。

やっぱり近くにいるんだ。


…だけど、今聞こえた「やめろ」って――。


わたしははっとして、橋の下をのぞき込む。

するとそこにいたのは、2人の男の子に両腕をつかまれてもがく光井くんだった。


えっと…、この光景は――。

仲よく腕を組んでるって…わけではないよね?


もしかしてわたし、とんでもない現場に遭遇してしまった…!?