「はじめまして。一色 麗香です」
私が相楽くんの左隣の椅子に腰をおろすとすぐに、麗香さんが先にあいさつをしてくれた。
「はじめまして。伊月 心美です」
私も緊張しながら自己紹介をしてペコリと会釈をすると、麗香さんの唇が綺麗に弧を描いた。
間近で見ると余計に目鼻立ちのはっきりとした美人だとわかる。
「十亜に恋人がいるって、てっきりウソだと思ってた」
注文した私のアイスカフェラテが運ばれてきたところで、麗香さんがボソリとそう言って眉尻を下げた。
「本当だって言っただろ? まだ付き合って一ヶ月だけど」
相楽くんが急に、テーブルの上で私の右手に自身の左手を重ねてギュッと握ってきたので、ビックリして思わず肩がピクリと震えた。
恋人なら手を繋ぐくらい当然なのだから、驚いていたら不信がられる。
私はドキドキしながらも自分の役割を果たすため、愛しさを込めて彼の顔を見上げた。
「十亜から私のことは聞いてる?」
麗香さんがアイスティーのストローを口に含んだあと、おもむろに私に尋ねた。
「はい。大学生のときにバイト先が同じだった、と」
麗香さんがたびたび恋愛相談のために呼び出しているとも聞いているが、そこはあえて言う必要がないので伏せておいた。
「どっちから先に好きになったの?」
「私です。私たち同期なんですけど、彼はイケメンだし入社当時から爽やかでカッコよくて……」
質問が来たから即答してしまったものの、相楽くんが話すから私はうなずいていればいいという事前の打ち合わせを途中で思い出して、最後は尻すぼみに口をつぐんだ。
「俺だって前から心美のことはかわいいって思ってた。だから俺から付き合ってほしいって言ったんだ」
熱のこもった甘い視線を向けられ、どうしようもなくキュンとして心臓が早鐘を打つ。
もちろん彼は芝居をしていて、息を吐くようにウソをついているだけなのに。わかっていても顔が熱くなって仕方ない。
私が相楽くんの左隣の椅子に腰をおろすとすぐに、麗香さんが先にあいさつをしてくれた。
「はじめまして。伊月 心美です」
私も緊張しながら自己紹介をしてペコリと会釈をすると、麗香さんの唇が綺麗に弧を描いた。
間近で見ると余計に目鼻立ちのはっきりとした美人だとわかる。
「十亜に恋人がいるって、てっきりウソだと思ってた」
注文した私のアイスカフェラテが運ばれてきたところで、麗香さんがボソリとそう言って眉尻を下げた。
「本当だって言っただろ? まだ付き合って一ヶ月だけど」
相楽くんが急に、テーブルの上で私の右手に自身の左手を重ねてギュッと握ってきたので、ビックリして思わず肩がピクリと震えた。
恋人なら手を繋ぐくらい当然なのだから、驚いていたら不信がられる。
私はドキドキしながらも自分の役割を果たすため、愛しさを込めて彼の顔を見上げた。
「十亜から私のことは聞いてる?」
麗香さんがアイスティーのストローを口に含んだあと、おもむろに私に尋ねた。
「はい。大学生のときにバイト先が同じだった、と」
麗香さんがたびたび恋愛相談のために呼び出しているとも聞いているが、そこはあえて言う必要がないので伏せておいた。
「どっちから先に好きになったの?」
「私です。私たち同期なんですけど、彼はイケメンだし入社当時から爽やかでカッコよくて……」
質問が来たから即答してしまったものの、相楽くんが話すから私はうなずいていればいいという事前の打ち合わせを途中で思い出して、最後は尻すぼみに口をつぐんだ。
「俺だって前から心美のことはかわいいって思ってた。だから俺から付き合ってほしいって言ったんだ」
熱のこもった甘い視線を向けられ、どうしようもなくキュンとして心臓が早鐘を打つ。
もちろん彼は芝居をしていて、息を吐くようにウソをついているだけなのに。わかっていても顔が熱くなって仕方ない。



