翌日、相楽くんに会いませんようにと祈りながら会社に出勤した。
幸い私と彼は部署が違うので、なにか用事ができない限り、顔を合わせることなく仕事を済ませられる。
「おはようございま……す」
広報部の同僚に朝のあいさつをしていると、オフィス内にひときわ背の高い爽やかな男性の後ろ姿を発見した。
誰なのか考えなくてもすぐにわかる。スタイル抜群の相楽くんが振り返って私と目を合わせ、にこりと微笑んだ。
会社での彼はこれまでどおりで、今日もキラキラとしたオーラをまとっている。
「伊月、おはよう」
「……お、おはよう」
私はぎこちなくあいさつをして自分のデスクの椅子に座った。
会いたくないと心から願っていたのに、なぜ朝から広報部にいるのかと恨めしい気持ちが湧いてきて、自然に眉根が寄っていく。
先輩たちと話している相楽くんはやわらかい口調で礼儀正しい。乱暴な言葉使いで俺様気質だった昨夜の彼と同一人物だとは、未だに信じられない。
そして、ここにいる全員が今の彼の立ち振る舞いに騙されているなんて。
「あれ? 目が腫れてるみたいだけど、もしかして昨日泣いた?」
「泣いてない!!」
ノートパソコンの電源を入れて仕事の準備をしていたら、相楽くんが私の顔を覗き込みながらわざわざ声をかけてきた。
なんだか悔しくて、思わず泣いてなどいないとウソを口にしてしまった。
こちらはまだ気持ちの整理がついていないのだから、そっとしておいてほしい。
「え、心美ちゃん、どうしたの。今のはなんだか感じ悪かったよ?」
相楽くんとの会話を聞いていた浦田さんが、ビックリしながら私を窘めた。
たしかにほかの人たちからすれば、心配して声をかけた相楽くんに対して私がいきなりキレたように見えたのだろう。
私は会社では常にニコニコと笑みを絶やさずに話すよう心掛けているから、今の態度はみんなが唖然とするくらい不自然だったのだ。
幸い私と彼は部署が違うので、なにか用事ができない限り、顔を合わせることなく仕事を済ませられる。
「おはようございま……す」
広報部の同僚に朝のあいさつをしていると、オフィス内にひときわ背の高い爽やかな男性の後ろ姿を発見した。
誰なのか考えなくてもすぐにわかる。スタイル抜群の相楽くんが振り返って私と目を合わせ、にこりと微笑んだ。
会社での彼はこれまでどおりで、今日もキラキラとしたオーラをまとっている。
「伊月、おはよう」
「……お、おはよう」
私はぎこちなくあいさつをして自分のデスクの椅子に座った。
会いたくないと心から願っていたのに、なぜ朝から広報部にいるのかと恨めしい気持ちが湧いてきて、自然に眉根が寄っていく。
先輩たちと話している相楽くんはやわらかい口調で礼儀正しい。乱暴な言葉使いで俺様気質だった昨夜の彼と同一人物だとは、未だに信じられない。
そして、ここにいる全員が今の彼の立ち振る舞いに騙されているなんて。
「あれ? 目が腫れてるみたいだけど、もしかして昨日泣いた?」
「泣いてない!!」
ノートパソコンの電源を入れて仕事の準備をしていたら、相楽くんが私の顔を覗き込みながらわざわざ声をかけてきた。
なんだか悔しくて、思わず泣いてなどいないとウソを口にしてしまった。
こちらはまだ気持ちの整理がついていないのだから、そっとしておいてほしい。
「え、心美ちゃん、どうしたの。今のはなんだか感じ悪かったよ?」
相楽くんとの会話を聞いていた浦田さんが、ビックリしながら私を窘めた。
たしかにほかの人たちからすれば、心配して声をかけた相楽くんに対して私がいきなりキレたように見えたのだろう。
私は会社では常にニコニコと笑みを絶やさずに話すよう心掛けているから、今の態度はみんなが唖然とするくらい不自然だったのだ。



