忘れられない夏がすぐそこに。



「・・・・・・彼女さんから連絡がきて、」

「誰の?」

「光希くんのだよ」

「は?彼女は実里だろ?」

「私は、もう違うよ。そもそも最初から彼女じゃなかったんだよね?」

「何言って・・・なんでそうなった?」

「彼女さんから、私は遊び相手だから連絡を切って欲しいって・・・光希くんとその子がキスしてる写真が証拠だって送られてきたの」

「いや、待って。全然わかんね。彼女って誰だよ」

「・・・光希くんが送ってくれる写真にもいつも写ってたよ。・・・茶髪のロングで可愛い子」

「え・・・・・・美沙?」

「・・・・・・名前は、知らない」


目の前の光希くんも混乱しているように見える。


それが嘘だとも思えないし・・・・・・、どういうこと・・・?


「それがもし美沙なら、違う。美沙とは付き合ってないし、キスした覚えもない」

「でも写真が」

「ほんとに違う。もし、そんな写真があるなら、合成か、寝てる時に撮られたかどっちか。オレは実里と出会ってから、誰ともキスしてないし、したいとも思ったことねぇよ」


光希くんが嘘をついているようには見えなかった。


「実里と連絡とれなくなって、オレ・・・。1回だけじいちゃんちに行って、熊田商店にも行ったけど会えなかった・・・。それでも諦めきれなくて、K大に行けば実里に会えるかもって思ったから死ぬ気で勉強した」


光希くんが私を訪ねて一度来てくれたことは光信さんから聞いた。


でも会いたくなかったから、おばあちゃんにも嘘をついて帰ってもらったんだ。