「あの、要さんの好意、居心地が悪くて困っているわけではありませんから」
「そうなのか?」
「一年近く離れていたせいで距離感がわからないだけです。私は、以前のように要さんと話したいとは思っています」
そう言ったそばから大地ごと抱きしめられた。
すぐに大地をつぶしていないかと身体と身体に隙間を作って見下ろす要さん。大地の不満そうな「あー」という声を確認してから、私に向き直った。
「駄目だ。やっぱり好きだ。都子」
「もう……。以前はずっと黙っていらしたんでしょう? そのときを思い出して、節度ある距離を……」
「おまえを抱いた日から、ずっと気持ちが溢れてるんだよ」
ささやいて、要さんは私のこめかみにキスをした。本当は唇を重ねたい。そんな気持ちが絡んだ視線から伝わってくる。
「あうあうあー」
大地がぼくを忘れるなとばかりに声をあげ、私たちは笑って身体を離した。大地に助け舟を出されてしまったみたい。
「そうなのか?」
「一年近く離れていたせいで距離感がわからないだけです。私は、以前のように要さんと話したいとは思っています」
そう言ったそばから大地ごと抱きしめられた。
すぐに大地をつぶしていないかと身体と身体に隙間を作って見下ろす要さん。大地の不満そうな「あー」という声を確認してから、私に向き直った。
「駄目だ。やっぱり好きだ。都子」
「もう……。以前はずっと黙っていらしたんでしょう? そのときを思い出して、節度ある距離を……」
「おまえを抱いた日から、ずっと気持ちが溢れてるんだよ」
ささやいて、要さんは私のこめかみにキスをした。本当は唇を重ねたい。そんな気持ちが絡んだ視線から伝わってくる。
「あうあうあー」
大地がぼくを忘れるなとばかりに声をあげ、私たちは笑って身体を離した。大地に助け舟を出されてしまったみたい。



