「わかりました。要さん、ツリーをありがとうございます。クリスマスイブは、私なりにごちそうを作りますからね」
「楽しみだ。一緒に暮らしだして、都子が料理上手だって、知ったばかりだからな」
「そんなに上手じゃないですよ」
「リクエストしてもいい? えーと、何がいいかな」
「要さん、子どもみたいなメニューがお好きですからね。お子様ランチ風にしましょうか?」
意地悪く笑って見せると、要さんが微笑んだ。
「少しずつ昔みたいなやりとりができるようになっているな、俺たち」
「それは」
「俺は都子と暮らせて嬉しいものだから、好きって気持ちを押し付けてばかりだろう。そうすると、都子の顔が困っているのが寂しくてさ。昔みたいに気楽な会話をしたいけど、好きだって気持ちはあふれて止まらないし……」
要さんの言葉は素直で飾りのない本心だと感じられた。要さんは私に気遣いはしないし、合理的な判断しかしない。
それなのに、この同居生活も私への態度も、すべて感情を優先させて合理性を捨てている。
私と大地の前で、要さんは怜悧な社長ではいられないのだ。
「楽しみだ。一緒に暮らしだして、都子が料理上手だって、知ったばかりだからな」
「そんなに上手じゃないですよ」
「リクエストしてもいい? えーと、何がいいかな」
「要さん、子どもみたいなメニューがお好きですからね。お子様ランチ風にしましょうか?」
意地悪く笑って見せると、要さんが微笑んだ。
「少しずつ昔みたいなやりとりができるようになっているな、俺たち」
「それは」
「俺は都子と暮らせて嬉しいものだから、好きって気持ちを押し付けてばかりだろう。そうすると、都子の顔が困っているのが寂しくてさ。昔みたいに気楽な会話をしたいけど、好きだって気持ちはあふれて止まらないし……」
要さんの言葉は素直で飾りのない本心だと感じられた。要さんは私に気遣いはしないし、合理的な判断しかしない。
それなのに、この同居生活も私への態度も、すべて感情を優先させて合理性を捨てている。
私と大地の前で、要さんは怜悧な社長ではいられないのだ。



