浅川由紀のぶっ飛びOL日記

 1月30日 火曜日
 おはようございまーーーーーーーす。 元気だけはいいのよ 私。
今日は防災研修が有るんだって。 いつものやつかな?
 あの熱い部屋で長々と話を聞かされるの。 嫌だなあ。
 そんなわけで私はどうも憂鬱なんですわ。 しかも話をするのは防災課の山本博さん。
分かってんだか分かってないんだか微妙な知識でお話をされるのよ やになっちゃう。
 部署に行くと狸が近付いてきた。 (何か用?)
「ああ、おはようございます。 浅川さんは研修には出なくてもオッケーですよ。」 「何で?」
「去年も出てらっしゃるし仕事も詰まってるでしょうから。」 「ああ、どうも。」
あの野郎、何か考えてるな? 去年、私が釘を刺したもんだから嫌なのね きっと。

 5階のホールで研修が始まった頃、私はコーヒーを飲みながら書類の手入れをしてます。 間違いも多いんだ あのおっさんたち。
「ほんとにさあ、何で仕事の出来ないやつばかり福祉課に回すのよ?」 「だって、他の部署じゃあ役に立たないじゃない。」
「そりゃそうだけど、ここでもお荷物なのよ。 あの人たち。」 「そうだけどさあ、もうちっとの辛抱よ。」
「次は何処に回されるのかなあ?」 「さあねえ。 税務課かなあ?」
「それこそ役立たずの金失いじゃない。」 「いいんじゃないの? クーデター起こされるよりは。」
 そんなきな臭い話をしながら仕事をしております。 間違いを指摘した書類を狸の机に山積みにして昼休みへ。
食堂は相変わらず混んでるから今日こそはラーメン屋へ。 のんびりゆったりまったり美味しーーーーーいラーメンを食べましょう。
 と思って行ってみたらものすごーーーーーーーーーーーーく混んでるじゃない。 どういうことよ?
そこで仕方がないから今日もまたまたバーガーを四つほど買ってきました。 飽きないなあ。
 それをパクパク食べながら書類を確認しております。 こんなんでいいのかなあ?
狸は?と思って隣を見ると暖かいもんだからまたまた居眠りしてますわ。 ボールペンで刺してやろうかな。
 「ムムム?」 何寝ぼけてんのよ? 起きなさい。
あのおばさんといい、この狸といい、おじさんとおばさんにこれはあったかいわよねえ。 堪んないわ こいつらの居眠りは。
 ほっといたらまた居眠りしてる。 そしたら横山さんが近付いてきて、、、。
「火事だぞーーーーーーーー!」ってすんげえ大きな声で吠えましたわ。 ほらほらびっくりしてる。
 「ごめんごめん。 疲れてて、、、。」 (サボりたいんなら帰れよ。 馬鹿。)
みんな、そう言いたいんですわ。 このおじさんには。

 さあさ、今日も5時を過ぎました。 帰ろうとしていたら、、、。
「あの、、、。 この書類は今日までなんですけど、、、。」 「えーーーーーーーーーーーー? 早く言ってよ。 間に合わないじゃないの。」
「あんまり忙しそうにしてるから言えなくて、、、。」 「気を遣うのはいいけど、書類のことも考えてよ。」
「すいません。」 新人の男の子です。 ああ疲れそう。
 んでもってそれから2時間、残業しまして8時前にやっと庁舎を出ましたですよ。 働く女は辛いなあ。
『男はつらいよ。』って映画が流行ってたけど女も辛いわ。 何とかしてよ。
 特に雪が降り積もるこの季節、スカートで全身冷え捲る私の気持ちにもなってほしいなあ。 厚いズボンを履かせてくれーーーーーー。
そうやって喚きながら家に帰ってくるんですわよ。 誰も居ないから寒いったらありゃしないわ。
ファンヒーターをフル回転させましてストーブにも火を入れまして、暖かいコーヒーでも飲みましょうかね。 片桐さん。
って誰なのよ? 誰でもいいじゃん。
疲れたから簡単に食事して寝るわねえ。 おやすみなっさーーーーーーーい。