月曜日の授業ってなんでこんな憂鬱なんだろう。
もう放課後だけど、六時間がいつもより長く感じたなあ。




今日は芙実ちゃんとカフェに寄る約束をしてるから、お手洗いに行った芙実ちゃんを待ってる間机に伏せてだらだら。




……あ。そういえば、聖里くんに一応伝えておかないと。




【芙実ちゃんとカフェ行くから帰り遅くなるかも】




よしっと。
まだ一週間しか経ってないけど、聖里くんとの同居生活もだいぶ慣れてきたな。



感慨深くなっているところへ、聖里くんからの返信が。




【いいけど、遅くなり過ぎないように】




……お母さん?
やっぱり聖里くんって面倒見いいよね。



そのメッセージにふふっとわらいながら【はーい】と返事を返しているところに芙実ちゃんが戻ってきて、なんだか慌てた様子で鏡を取り出してメイクを始めてしまった。





「芙実ちゃん……? カフェ行くだけなのに、そんなばっちりメイク直ししなくても……」


「なぎちゃん! 今の時代どこでも戦場になりうるんだよ……!」


「……はい?」





言ってる意味がよくわからなくて聞き返すと、芙実ちゃんの口からとんでもない発言が飛び出した。




「カフェから予定変更! 駅前の個室料理屋さんに集合!」


「……え、ええっ?」