「結局、その理由は?」
「……いや、夜中になぎさの寝顔見たくなって部屋入って……見入ってたら寝落ちしてた」
あー、なるほどね。
うんうん……っていうかそれってさあ。
「聖里くんもわたしの寝顔見たってことじゃんっ」
よく考えれば聖里くんがここで寝てた時点で気づけたけど、寝起きだから頭が働いてなかった……っ!
だめだ、二次災害食らった……。
「ちょっとだけね」
「絶対うそじゃん、もう……」
「疑うの?」
「疑ってしかいないよ、ていうか確信!」
最悪。
わたしも真面目に消えたい。
そうこう騒いでいるうちに外はすっかり明るくなって、ふたりして散々赤面したあと、「朝ごはんでもたべるか」となって落ち着いた。
「聖里くん」
「ん?」
「学校では、どうする?」
「……どうするって」
向かい合わせに座ってトーストを頬張り始めたわたしが尋ねると、聖里くんは首を傾げた。
「今まで喋ってなかったでしょ。急にしゃべるようになったら変かなって」
「あー……うん、まあ、なぎさは?」
「へ?」
「俺と一緒に住んでること隠したい?」



