【完】聖里くんの甘すぎる溺愛に耐えられない。






「……なぎさ、おはよ」


「おっ……おはよう……」





そんな安心しきった顔でふにゃ、と笑われましても。
わたし、どうすれば……。





「あの……」


「んー?」




ぐぐっと伸びをしていらっしゃるところ申し訳ないんですが。
どうしてもこれだけは聞いておかなくてはならないので。




「なんでこんなところで寝てたの……?」


「……あ」





みるみるうちに顔がゆでだこ状態。
朝からそんな赤面させちゃってごめんね。



寝ぼけて入り込んじゃったとかならまだいいんだけど、どうやらそうでもなさそうだね?





「い、いやっ……あの、顔みた……?」


「顔って、寝顔?」


「うん……」


「ちょっとだけ」






素直に答えれば、聖里くんは布団に顔をうずめて恥ずかしそうにする。
寝てたって顔整ってるには変わりないんだから、堂々としてればいいのに。





「ちょっ……と、真面目に消えたい……」


「おおげさな」


「俺にとっては一大事だから!」





聖里くんにとっては?
ふうん、そっかあ……。




朝からここまで落ち込んでる聖里くんを見ることになるとは。
二人暮らしも悪くないもんだ。