【完】聖里くんの甘すぎる溺愛に耐えられない。






聖里くんがいれてくれたココアのおかげであのあとびっくりするくらいの快眠で、嫌な夢も見なかった。


ただ、環境が変わってすぐのせいか、眠りは浅かったみたいで、朝日ののぼりはじめに目が覚めた。




ぱち、ぱち……。



数回の瞬きのあと、体のすぐそばに謎の感覚。
寝ぼけたままの頭で視界をずらすと。





「……っぎゃ」





思わず大声を出しそうになって慌てて口を押える。
代わりに飛び起きて、なぜかわたしのベッドに顔を伏せて寝ている影を見下ろす。



……床に座りながら寝てるし。器用すぎるでしょ。
ていうか何もかけてない……そんな薄着で風邪ひいたらどうするの。




いろんな考えが駆け巡ったけど、聖里くん……辛くないのかな、この姿勢。
ていうかそもそもなんでここで寝てるの?
それを考えるのがまず先だった!




「ひ、ひじりく……っ」





名前を呼んで一回肩を揺すぶってしまった段階で、起こすべきではないかもと気づいたけど、時すでに遅し。
「ん、ん……」と小さくうなりながら、聖里くんが顔をあげた。



そんな体勢してるから、やっぱり聖里くんも眠り浅いんじゃん。