「……聖里くん、知らないだろうから、教えてあげる」
「うん」
「今日、いろんな女の子からカップケーキもらってたね」
その光景を思い出すだけでも心にもやがかかって、泣き出しそうになる。
悔しいよ。
わたしだって渡したかったもん、聖里くんに。
「あのときね、すごい嫉妬した」
「……え」
「わたしのほうが聖里くんと距離近いのにーって、わたしのほうが仲いいのにーって」
その他大勢の女の子に負けたことが悔しかったよ。
知らなかったでしょ?
他にも、あの時や、あの時……嫉妬したこと、たくさんある。
聖里くんモテるからね。
わかってるんだけど、本音はやっぱり嫌だよ。



