四時間目が終わって、ひとまず女子たちの騒ぎもおさまって、一安心。
……とも行かないのが、現実。
女子の騒ぎがおさまった原因をわたしは知っています。
それは、こぞって聖里くんに群がる理由が出来てテンションがあがっているからです。
「なぎちゃんご機嫌ななめだねえ」
のんきに言ってる場合じゃないよ、芙実ちゃん。
どうして学校は、”調理実習”とかいうふざけた名目の授業を行うんですか。
しかも、作ったのカップケーキだしね。
調理には違いないけど、もっと家庭的なもの作らせてよ。
先生も終わり際に『今日作ったケーキは好きな人にあげてねー』とか言うし。
そんなんだから、みんなが聖里くんに集まるんでしょうが!
片付けに時間のかかったわたしたちの班が遅れて教室に戻ると、廊下はもう地獄絵図。
「榛名くんっ、わたしのもたべて!」
「きっとおいしいとおもうっ」
……ほらほら。
聖里くん、モテモテで大変だね?



