「明日、何する?」
「なぎさ」
……質問には答えてくれないスタイル。
いいよ。今、ドキドキしててそれどころじゃないから、許してあげる。
ほんと、今だけ耳に心臓ついてるかも。
自分の鼓動がいつもより大きく聞こえる。
大好きな聖里くんと二人きりで、平気なわけない。
「……は、い」
「俺さ」
うるさいなあ。心臓。
聖里くんの声がよく聞こえないよ。
「最初、一か月限定でうちに来るのがなぎさだって知ったとき、柄にもなく喜んだ」
「……うん」
「うれしかった。……接点なかったし、家に一人でいるのも退屈だったから、二人暮らしの相手がなぎさだってわかって」
喜んで、くれてたの?
そんな風には見えなかったけど、うーん。
まだまだ、わかりにくいからな。わたしの前ではたくさんの表情を見せてくれるけど。
「最初は、家でも学校でも変わらないんだなって思った」
うん。
言ってたね。はじめに聖里くんの家に行ったとき。
「でも、俺の前でもいろんな表情を見せてくれて、それだけで毎日胸がいっぱいだった」
「……うん」



