「……日曜日、なぎさちゃんとデートしたけどさ」
だからなんだよ。
嫌味? お前、振られてたくせに。
「正直、虚しくて仕方なかった」
「……は?」
想定外の単語に、思わず反応してしまった。
俺だってプライベートで遊んだことなんかないんだから、少なくとも有馬は勝ち組だろって、思ってたのに。
「あのときのなぎさちゃんの顔、見せてやりたかった」
ベッドに深く腰をかける有馬の顔を見つめると、少しだけ潤んだ瞳が俯いた。
「……榛名のことしか眼中にないって目。俺といるのに、榛名のこと考えてた。なぎさちゃん」
「……え」
「嘘だと思うなら本人に聞いてみろよ。肯定するかは知らないけど、きっと顔を赤くするはずだよ」
……なぎさが、俺のことを考えてた?
日曜日のことに関しては間違いなく負けた、と思ってた俺が。
なぎさの頭の中に、少しでもいれた?



