【完】聖里くんの甘すぎる溺愛に耐えられない。






( 聖里 SIDE )





なぎさが有馬を振った日の翌日。
久しぶりになぎさと話せた衝動で、うれしくて眠れなかった。



……ガキかって思った。自分でも。




ひとまず。
有馬に、とられなくてよかった。



日曜日、有馬と二人で出かけたんだって知ったときは、バカみたいに嫉妬したけど。




……でも、なぎさも楽しそうにしてたからなにもいわなかった。





そうして今日を迎えたわけだけど。
嬉しいことがあった日の翌日って、不幸に見舞われる気がする。昔から。




五時間目の体育で手首を捻った。
別に骨折とかじゃないから大丈夫だって言ったんだけど、念のために一応行っとけって、保健室に無理矢理行かせられた。





「榛名くんが怪我なんて珍しいわね」


「いや……、注意散漫でした」



「あはは。でもこのくらいの歳の男の子なんて怪我してなんぼよ」





よしっ、とテーピングの仕上げを完成させた先生が、ぐっと背伸びをしながら立ち上がる。