「……あの、有馬、くん」
だけど、言わなきゃ。
ここで、しっかりけじめをつけなきゃ。
名前を呼んだわたしに、有馬くんは察したみたいに「うん」と相槌を打つ。
「わたしのこと、好きになってくれてありがとう」
「うん」
「それから……気持ちに応えられなくて、ごめんなさい」
有馬くんに向かって、しっかり頭を下げた。
振られる側の気持ちをよく知っているから。
辛いはずだから。
……ごめんね、有馬くん。
わたしはやっぱり、聖里くんが好きだった。
「……いいから、頭上げて」
言われるがまま、わたしは有馬くんの目をみつめた。
……泣きそうな顔してる。



