【完】聖里くんの甘すぎる溺愛に耐えられない。







「告白したときさ」



「うん」




「……なぎさちゃん、自分の気持ちに気づいたって顔してた」






図星だったから、なにもいわない。



黙っているわたしをみて、「まあ俺が気づかせちゃったんだけど」なんて言って笑った。





「あー……マジで悔しい」


「……」





有馬くん、声震えてるよ。
ブランコに乗ったまま天を仰いで、涙こらえてるんだろうけど。





「こんなに本気になったのはじめてだった。本気で、なぎさちゃんが欲しかった」





そんな……、やめてよ。
真剣な告白、二度目だって照れちゃう。





「……ねえ、榛名のどこが好きなの?」





有馬くん。
日曜日、わたしに言ったよね。





本気で好きだったら、どこが好きとか言えないんだよって。