「有馬くん、ゲーセンに来たら何が一番大事だと思う?」
「……プリクラ?」
「正解! よくわかったね」
「だって、どう考えても足が二階に向かおうとしてるし」
バレちゃった。
そりゃあ、ね?
せっかく来たんだしおもいで作りたいよね、さすがに。
二階のプリクラコーナー。
機種の種類がすごい。
「どれがいいの?」
「これ。一番盛れるんだよー」
盛れるとか盛れないとかよくわかんないけど、って有馬くん。
お小言厳禁だよ。
お金を半々で出し合って、いざ機械の中へ。
思ってみたら、男の子とプリクラとるのはじめてかも。
ぱしゃ、ぱしゃ、って、しっかり七枚。
左の落書きコーナーに移動してねっていう音声に従って機械から出る。
「ふふ、有馬くんかわいい」
画面に映し出された写真を見て思わず口角を上げると、有馬くんは「笑わないでよ」と口をとがらせた。
男の子と二人で撮るのも、悪くないかもしれないなあ。
「てか、なぎさちゃんのほうが可愛いじゃん」
「……え、そ、そうかな? 変じゃない?」
「うん、かわいい」
「二回も言わなくていいから!」
……でもやっぱり、こうしてからかわれるから、なしかも。



