「たこやきの四個入りください」
量はちょっと少な目にしとくね。
残しちゃったらもうしわけないから。
おじさんからたこ焼きを受け取って、たくさんふーふーした。
猫舌だからね。仕方ない。
「貸して」
「うん?」
言われるがまま、有馬くんにパックごと渡す。
そして、つまようじに刺したたこ焼きを。
「はい、あーんして」
「っ……」
な、なんだそれ。
子ども扱いにもほどがあるんじゃないか?
恥ずかしいからやめてって言いかけたけど、目の前のたこ焼きの誘惑には勝てず、大人しくそれをくわえた。
「おいしい?」
「……うん」
そんな曇りない笑顔で見られたら、拒絶なんてできるわけない。
おいしいもん、本当に。
でも、それこそカップルでやるものだと思うな。



