その次は、トルコアイス。
動画でよく見た、伸びるアイスに釘付け。
受け取って、ぱくっと一口。
……おいしい、普通に。
二口目、三口目。
四口目で、有馬くんに「なぎさちゃん」と名前を呼ばれた。
顔を上げたら、有馬くんのすらっとした指がのびてきて、わたしの口の端を触る。
「ついてたよ」
「……あ、ありがとう」
恥ずかしい……と顔を赤らめたら、有馬くんは「かわいー」とからかってきた。
もう、なんなの? 有馬くん、今日は最初から変だよ。
わたしのこと可愛いって言ったり、急に写真撮ったり。
ふつうそういうのって、カップルがすることだからね!
だめだよ!
……って、言ってみたら。
「じゃあ本当にカップルになる?」
なんてまたからかわれた。
そういう話じゃないの!
そのやけににこやかな目になんの意味も込められてないこと、知ってるんだから。
「あ、たこ焼きだって! 有馬くん」
「まだ食べるの?」
「……食い意地張ってるって思った?」
「いや? いっぱい食べる女の子のほうが可愛いと思うよ」
ふーん……よくわかんないけど、それならいいや。
食べ歩きって止まんなくなるよね。
たこ焼きは本当に食べたくなったから食べるけど、もうこれで最後かなあ。



