そのあと。
韓国のお店でチーズハットグを頼んで、伸びたチーズに二人で興奮して。
ついでにタピオカも買った。
オーソドックスな抹茶、いちばんすき。
有馬くんはほうじ茶のタピオカ頼んでた。
久しぶりに飲んだけど、このつぶつぶがもちもちしてておいしい。
「なぎさちゃん、おいし?」
「うん、おいしい」
「ちょっとちょうだい」
「……へ」
わたしが手に持っていたタピオカ。
ストローに口を近づけられて、気づいたら事は済んでいた。
……え、間接キスに抵抗ないひと?
「うま」
なんて笑ってるけど。
いや、有馬くんがいいならいいよ?
……でも、衝撃なのはそこじゃない。
間接キスされたことじゃない。
ずっと前、聖里くんに間接キスをされたことがあった。
体育の時間。みんなの前で。
あのとき、わたし、すごくドキドキした。
芙実ちゃんに間接キスだって言われて、顔がゆでだこみたいに真っ赤になった。
……それなのに、今。
有馬くんに間接キスされたとき、何も感じなかった。
それどころか、有馬くんの心配した。わたし、自分のことで手一杯にならなかった。
……変だ。こんなの。
有馬くんだって同じ男の子なのに。
聖里くんだけそんな反応するの、変だよ。
「……なぎさちゃん?」
「あ、ごめん……」
ねえ神様。
これってきっと何かの間違いだよね?



