【完】聖里くんの甘すぎる溺愛に耐えられない。






正直、なぎさ以外の女子なんてどうでもいい。
顔の区別もつかないし、みんな一緒に見える。



だから昨日の放課後だって、一ミリも楽しくなかった。




ゲーセンいって、プリクラ撮って、ご飯たべて……。
思い出すだけで、退屈そうな自分の顔が目に浮かぶ。




『……榛名くん、楽しくなかったんでしょ?』





ついに、最後の中華料理屋でそうやって言われた。
あからさますぎたからそりゃバレる。



なぎさに心配してほしかっただけだから、遊びの中身なんてどうでもよかったし。
でも女子ってそれだけじゃだめだよね。
満足いかないんだよね、きっと。





『遊んでくれたのに彼女にはしてくれなかった理由って……榛名くん、好きな子いるんだよね』





そんなにわかりやすい?
俺、表情変わらないで有名なんだけど。




『顔じゃなくて、態度でわかるよ。わたしとのデートなんか、心底どうでもいいみたいな』




的を得た発言になにも返せなかった。
……返さないことが、肯定だととらえてほしかった。




『なんかさ、榛名くん』




だけど、そこまでは予想できなかった。




『……想像してたのと、違った』




まさか同じセリフを、家に帰ったあとでなぎさにも言われるなんて。