「うーん……俺ってそんなにダメかなあ」
「え? いや……有馬くんモテるでしょ」
「それなりに? でもなぎさちゃん以外にでしょ? ……意味、ないんだよな」
最後、なんて言ったか聞き取れなかった。
意味深な言い方するなあ、わたし以外にって。
それでいいじゃん。
有馬くんだって多少は選び放題なんだし、彼女いないほうが不思議。
あ……でも、好きな子いるんだっけ。
「有馬くんの好きな子って、有馬くんになびかないんだねえ。すごいね」
「……ああ、そうだね。俺のこと、全然興味ないみたい」
「ええ? それって、理想が高いか、他に好きな人がいるとかじゃない?」
あと、今は恋愛する気分じゃないとか……。
有馬くんは遠くの空を眺めて「んー、それもあるねえ」なんてぼやく。
好きな子が振り向いてくれないのって、辛いよね。
そういう経験ばかりしてきたから、痛いくらいわかる。
わたし、両想いの喜び知らないし。
「なぎさちゃんってさ」
「うん」
「榛名とどういう関係?」
「……へ?」
なんで急に聖里くんの話?
どういう関係って……なんて言えばいいんだろう。



