【完】聖里くんの甘すぎる溺愛に耐えられない。







ーー見慣れない白い天井。
柔らかすぎず硬すぎないほどよいベッド。
……見慣れたクラスメイトの顔。





「あ、なぎさちゃん起きた」


「……っわ!?」





び、びっくりした!
心臓止まるかと思った!
なんで有馬くんがここに……?





「そんな驚かなくてもいいじゃん」


「い、いや……だって、なんで……」


「そりゃ、俺が運んできたからね」


「……運んできた?」





なんだその不思議な語彙。
運んできたって、それじゃまるで……。





「こうやって」




と、腕を使ってジェスチャーをする有馬くん。
……どう見たって、お姫様抱っこってやつでは?





「それが一番手っ取り早かったし、だって」


「だ、だからって……! ああ、もうお嫁にいけない……」


「大丈夫、俺がもらってあげるよ」





そういう適当なフォローもしてくる……。
こっちは真剣なのに。
有馬くんにお姫様抱っこされたなんて……たぶん、聖里くんも見てたよね?




ほんとに最悪……。
わたしは現実逃避するべく頭まで布団をかぶった。




……なんで、聖里くんに見られたくないんだろう。
変に誤解されちゃったかもって、頭の中がそういう心配でいっぱいになってる。