「有馬くん、見た目はチャラそうに見えるし言動も軽いけど、ああ見えて誰に誘われても放課後どこかに遊びに行くとか、プライベートで会うとか、ないんだって」
「へえ……」
それも好きな子のため、かな?
有馬くんって意外と一途なんだ……さらに好印象。
確かに、有馬くんに彼女でも出来たらそれこそニュースになりそうだし。
ちゃんと一線引けるの、偉いよ。
「今度は有馬くんが気になるの? なぎちゃんも忙しいねえ」
「ちがっ……気になってるとかじゃないって!」
ただ、一人のクラスメイトから一人の知り合いにレベルアップしたところだから。
ちょっとだけ、知りたくなっただけ。
「ふーん? 有馬くんはいい子だと思うよ。彼女できたら超大事にしてくれそう!」
「……うん、まあ、わからなくもない」
けどさ?
わたし、有馬くんの彼女になりたいなんて一言も言ってないからね?
「でもわたしは松野くんだけでいいかなー、彼女なんかに選ばれたら泣いちゃう」
「そうだね」
心配しなくても時間がたてば勝手に彼女に昇格してるよ、と心の中で思いながら適当な返事をする。
「あーあっ、松野くんって好きな子とかいるのかなあ」
「どうだろうね」
そういいながら、わたしの視線は有馬くんへ。
相変わらず伏枝さんに絡まれて迷惑そうに顔をゆがめる有馬くんがおもしろいから、もう少しだけ見ておくね。



