せっかく褒めてくれたけど、それはちょっとよくわかんないかな……。
「まーやは可愛いよ。誰かに取られてほしくないくらい、可愛がりたくなる」
「ええっ……!」
ついに桃くんまで過保護に……!
「ど、どうしたの? 急に……」
「急……か? いや、そうかもな……。舞彩が俺の良いところ教えてくれたから、もっと伝えていこうって思った。言葉や行動にしたほうが伝わるんだなって」
「そうかもだけど、大事にする相手間違ってるよ……」
「ううん。俺の前にいるのは舞彩だし」
どうやら相手は間違えてないみたい。
誕生日のことでわたしが落ち込んでると思ってるのかな。
不安にさせないために優しくしてるようには思えないけど……。
「あっ! 白石くんだ〜!」
「桃綺くーん!」



