【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。



せっかく褒めてくれたけど、それはちょっとよくわかんないかな……。



「まーやは可愛いよ。誰かに取られてほしくないくらい、可愛がりたくなる」

「ええっ……!」



ついに桃くんまで過保護に……!



「ど、どうしたの? 急に……」

「急……か? いや、そうかもな……。舞彩が俺の良いところ教えてくれたから、もっと伝えていこうって思った。言葉や行動にしたほうが伝わるんだなって」

「そうかもだけど、大事にする相手間違ってるよ……」

「ううん。俺の前にいるのは舞彩だし」



どうやら相手は間違えてないみたい。

誕生日のことでわたしが落ち込んでると思ってるのかな。


不安にさせないために優しくしてるようには思えないけど……。



「あっ! 白石くんだ〜!」

「桃綺くーん!」