「っ……」



あ、藍くんが急に褒めてくるっ。

なんだか恥ずかしくて顔が熱くなってきた。



「あー……。ごめん、なんか調子おかしいな。綺麗って思ったのは去年の夏に海に行ったときで……」



去年……!

それは……水着のこと?


みんなは『可愛い』って言ってくれたけど、藍くんはあんまり反応をくれなかった。

ちょっとだけ離れてしまったような気がしてたから、浮かれちゃいそう。



「そのときから……思ってくれてたの?」

「……変な意味じゃないよ。舞彩を守りたいと思ってただけ」