【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。



わたしは妹だし、藍くんは毎日感謝してくれるから役に立ててるならいいんだけど……。

電車に乗っていると、近くにいる女の子たちがこちらを見て話しているのが聞こえてきた。



「ねぇ、あのカップル超絶可愛くない?」

「美男美女すぎ! あんなイケメンの彼氏、私も欲しい〜」



また藍くんがウワサされてる……!

チラッと横目でようすを見ても、まったく聞こえてなさそうに外を見てた。


もし、藍くんに好きな人ができたら、もうこんなふうに一緒に帰ったりできなくなっちゃうのかな。

わたしは女子を避けるためにいるもんね。


紫音ちゃんと桃くんは部活があるし、ひとりになっちゃうのかな……。



「どうした、舞彩」