わたしはそのころ2歳くらいだから、生まれたときから一緒にいるようにしか思えなかったんだ……。 「マジかよ。えー……、これからどうすればいいんだよ……」 「ぼ、僕は受け入れるよ! 血は繋がってなくても、生まれたときから一緒にいる家族だもん! 僕のお姉ちゃんは、世界に彩ねぇしかいないから!」 「橙ちゃん……」 そうだよね。 橙ちゃんにとったら、わたしが唯一のお姉ちゃん。 それは変わりない。 「嬉しい。ありがとう」 「彩ねぇ……」 でも、そっか。 わたしたち……血が繋がってないんだ。