藍くんの声にうなづいて、ロウソクに息を吹きかけた。
ぜんぶの火が消えると、再び拍手が喝采する。
「おめでとう、まーや!」
「おめでとう! 彩ねぇ!」
「彩。おめでとう」
「誕生日おめでとう。舞彩」
みんなからお祝いの言葉をもらって、嬉しさがあふれてくる。
「ありがとう……っ」
こんなふうにみんなにお祝いしてもらえるなんて……。
わたしはすごく家族に愛された幸せな妹だよ。
「まだまだだよ。これ、僕からのプレゼント!」
「えっ……!」
橙ちゃんからプレゼントもあるの……!?
「俺からも。まーやに使ってほしくて選んだんだ」
「兄ちゃんも。彩にプレゼント」



