「えぇっ……!」



目で……!?

わたし、そんな熱い眼差しで藍くんを見てたのかな……っ。


無意識だから恥ずかしいよ……。



「大好きな彼と付き合えてよかったね。また進展あったら教えてね!」



紫音ちゃんはずっとニコニコ笑ってくれてる。

進展……かぁ。

いちおう、旅行のことは伝えておこうかな……?



「あのね、今度、藍くんと旅行に行くことになって……」

「……えっ。ふたりで?」



驚く紫音ちゃんに、コクコクとうなづいた。



「そ、それって舞彩から誘ったの!?」



箸を置いて前のめりで聞いてくる紫音ちゃん。


そんな、重大ごとみたいに……!



「ううん。藍くんから……」



あれ? でも、お出かけの話はわたしからしたから、わたしが誘ったことになる……?