【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。



7人座れる席で、わたしはいちばん奥の誕生日席に誘導される。

わたしから見て右側に翠くんと藍くん、左側に桃くんと橙ちゃんが座った。

いつもは橙ちゃんが誕生日席だから、なんだかソワソワしちゃう。



「ご注文がお決まりになりましたらお呼びください」



ナチュラルなエプロンを付けた店員さんが爽やかな笑顔で会釈してホールへ戻っていった。



「彩。今日は好きなもの食べていいよ」



そう言って、翠くんはメニューを渡してくれた。

美味しそうなイタリアン料理ばっかりが並んでいる。


どれにしようか迷っちゃうな。



「舞彩はどれで悩んでるの?」



斜め右の席にいる藍くんがわたしのほうに寄って聞いてきた。



「えっと……。チーズたっぷりのカルボナーラか、クリーム系がいいなぁって」

「いいね。俺もどっちかで迷ってる」



藍くんも……!