【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。



わたしを見るときは眉を下げて心配そうにする。

わたしにだけ甘く優しくしてくれる藍くんに、胸がキュンとしちゃう。


変……ではないよね。

考えちゃうと体が熱くなっちゃうけど……!


フルフルと首を横に振って応えた。



「舞彩を誘惑したら、翠聖でもタダじゃ済ませねぇから」

「誘惑させられるのはどっちだか? そもそも、俺が本気で頑張っても、藍には敵わないよ」

「は……?」

「桃、橙。夕食で足りない材料があるから、買い物手伝ってくれる?」



翠くんがテレビゲームに戻ったふたりに声をかけた。



「えー、これからいいところなのに〜」

「来てくれたらアイス買っていいぞ。桃も体育祭頑張ったからデザートご馳走するよ」

「アイス! 食べたい!」

「っしゃ! 個人種目は2つ1位とったから、デザートも2つな〜」