【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。



わたしたちに気づいた橙ちゃんが駆け寄ってきた。

興味津々で目を輝かせながら繋いでいる手と並ぶ顔を見比べる。



「えっとね……」

「舞彩と付き合ってるから」



わたしが恥ずかしくて答えにつまってると、藍くんがはっきりと答えてくれた。


うぅ……。

そんな言葉、まだ慣れないよ……っ。



「……え! やっと!?」

「やっとってなんだ」

「明らかに両想いだったじゃん。とっくに付き合ってるのかと……」

「それならもっと堂々と舞彩とくっついてる」

「ひゃっ」



橙ちゃんの前だというのに、かまわず抱き寄せる藍くん。



「藍にぃ色気あるし、彩ねぇ可愛いから、僕にはすごく刺激的なんだけど……」

「藍と彩、付き合うことになったんだ。おめでとう」